これは自分のために記す。ただ、同じく便秘に悩んでいる人にも捧げる。
私は幼い頃から便秘気味の体質だった。事実、小学生の頃便秘で入院したことがあるレベルだ。夜に腹痛に襲われ一週間ほど入院した。それから親も気を遣ってなのかは分からないが、意図的にごぼうなどの食物繊維多めの食材を使った料理を一人暮らしするまで作ってくれた。帰省した時は親も無意識的にごぼうを買ってくるらしい。まぁそんな心配りもあってそれ以降入院レベルの便秘には出くわしたことがないのだが、それでも一日一回必ずうんこをするというローテーションがあるわけではない。
ネットなどを漁ると一般的な人は一日一回はうんこをするらしい。自分では考えられない。二日に一回うんこが出ればおなかの調子はむしろいい方だな~と思っている。三日に一回くらいでも日常茶飯事なので驚くことはない。五日目くらいからちょっと便秘気味だなと思うレベルである。
今回の便秘は大体五日くらい経過したときだった。明らかに便意があるのに出口に近いうんこが硬すぎてどれだけいきんでもカッチカチのうんこが頭だけピョっと出してスン…とすぐに戻ってしまう。
ここ数年は多少カチカチのうんこに出くわすことがあっても頑張れば出せるレベルのうんこだった。その代償で肛門に負荷をかけてしばらくしてうんこをするときちょっとトイレットペーパーに血がついたり痛かったりはあったが。
今回は頑張って出せるような代物ではない。とりあえずみんな大好きインターネットで情報収集。
「うんこ 硬すぎて出ない」「カチカチの便 柔らかくする方法」
すると挙げられるのはやはりイチジク浣腸。でもこれはなるべく使いたくない。幼少期に使用した記憶があるが、良い思い出はなと
とりあえず今できることとして、
・水を飲む
・おなかをマッサージする
をとりあえず実践してみたが、効果は薄い。というかもう出口で出かかっている便には意味がないのかもしれないと悟る。
これは結構ヤバいかもしれないと思い、とりあえず近くのドラッグストアに向かう。
手に取ったのは自分の中では禁忌の枠に入っていた「イチジク浣腸」。でもこれだけ買うのも恥ずかしかったので安売りしてた卵と一緒に買った。
↑命を救ってくれた神アイテム
ついでにトイレを拝借させてもらい、ウォシュレットを使用。自分のアパートにはウォシュレットが無いのだ。肛門をウォシュレットで刺激することも効果的とネットに書いてあったので実践。効果は見受けられなかった。ウォシュレットの水圧でカチカチうんこを削り取ってあわよくば排便に持ち込みたかったが、おそらくケルヒャーの高圧洗浄機くらいの勢いがないと厳しいことを知った。
しかし便意はあるため帰宅途中に臭い汁がパンツにちょっと出た。こんな道の道中で漏らす訳にはいかない。ただ、ここで漏らせたらどれだけスッキリするだろうか…まぁ出ないんだけどね。苦しみ藻掻きながらなんとか自宅に。即トイレに駆け込み排便を試みるが、出ない。
便意はあるのに出せない苦しみ。ついに私は決心した。イチジク浣腸を用いることを。
使用方法は事前にYoutubeなどで把握していたため、45℃くらいのお湯で温めて私の肛門にノズルを挿し込んだ。
私はアナルで快感を得ようとしたこともないため何かを肛門に入れるという行為は物心ついてから初めてだったかもしれない。数ml余ったもののそこそこ肛門に液体が入った感覚があった。思った以上に冷たい液体が注入されたので思ってたよりも温まっていなかったようだ。
3分ほど待つ必要があるらしいが、やはりきつい。思いっきりいきんで出したい、という欲に駆られるが、それを必死で堪える。3分30秒ほどだっただろうか。もう限界だ。便器にケツを差し出し、思いっきりいきむ。小さめのナスくらいのうんこが落ちた。その瞬間、肛門に激痛が走った。肛門の中がキリキリと締め付けられるような痛み。ツーンとした痛みがしばらく続いた。残便感はまだまだある。出口に溜まっていた僅かなうんこしか排出されていないのだ。僅かな望みでもあったイチジク浣腸もこの鋼鉄の物体には通用しないのか…私は少しだけ絶望感を抱いた。イチジク浣腸の残機はまだ一つある。しかし、あの苦しみと痛みをあともう一回味わう勇気が私には無い。
ひとまず今日は休戦という扱いにして寝床に就いた。
翌日の朝10時頃、便意が訪れた。あいかわらず頭だけ出るうんこ。私はとりあえずこの頭だけでも取り出してみたらいいのでは?と思った。後から調べると摘便という医療行為の一つらしい。
出口付近のうんこさえ取り出せば後に続くうんこは普通の硬さのうんこかもしれない。少しの希望に縋りながら採掘作業に入った。
とりあえずちょっと取り出してみる。やはり粘土質レベルの硬さだ。
ある程度掘り進めてひとまず休憩。便意を待つ。
数十分後、便意がやってくる。
もう何回目か分からないくらいのいきみがようやく実を結んだ。
出し切ったとまではいかないものの、一定量のうんこが出た。希望が見えた。
とりあえず一回トイレを流し、水をがぶ飲み。再びの便意を待つ。
そして時は訪れた。いきんだ瞬間から今までのカチカチ度とは段違いと分かる。多少の硬さはあるものの、今までの硬度と比べたら大したことはない。出し切る。
ああ出てる。出し切った…と思ったらもう一山。明らかにぶっというんこが出てきた。
そして今度こそ排便終了。何とも言えぬ爽快感。心なしか世界が明るく見える。
改めて出たうんこを見てみると、長くてでかいうんこの一部分ではあるが拳くらいの大きさだった。これが腹の中に収まっていたのか…と驚愕。
スッキリした快感と出てくれた…という安心感を抱きつつも、もうこんな苦しい思いはしたくない、改善策を練ろうと決意。
何故今回便秘になったのか。様々な要因が複数絡んでいるとは思うが、一週間ほどパスタを主食としていたからではないかという個人的な分析。
調べてみたらグルテンが身体に合わず便秘になる人もいるらしい。一週間パスタしか食べていなかったからもしかしたらこれが原因の可能性もある。
あと自分が比較的早食いだということも要因の一つだと思う。咀嚼数が多分少な目で消化されにくいのだろう。ここは心がけて噛む回数を増やしたい。
後は栄養バランスとかかなぁ。少なくとも食物繊維なんてものは意識して摂取していなかったと思うし、あの一週間は特に野菜が不足していたように思われる。
解決策、改善策としては上記の逆をしてみればいいのだが、具体的には食物繊維を多く摂ることを心がけよう。
とりあえずもち麦は食物繊維多めということで買ってみた。苦手な人もいるかもしれないが、私的には特に気にならず美味しく食べている。結構一石二鳥な食材である。よく噛む必要性もあるし、これ自体に食物繊維がめちゃめちゃ豊富らしいのでおすすめ。二週間ほど食べているが、今のところ便秘に放っていない。
後は野菜を多く摂ること。本当は直売所などで売っている新鮮な野菜を買ったりするのが一番良いと思うが、現実問題切ったりするのは面倒。
↑これめちゃくちゃ便利。
とりあえずごぼうはイメージ的にもなんか身体に良い、おかずにもなるからこれ200gくらい炒めて砂糖、しょうゆ、酒、みりんを各大さじ一混ぜ合わせたものをぶち込めば包丁いらずできんぴらごぼうが作れる。こんにゃくなんかを入れるとなお良い。
後はとにかく水をこまめに飲むこと。一日2Lくらい飲むのがいいらしい。
元々結構飲むタイプだからここはあまり気にしなくてもいいと思うけど。
後はちゃんと寝て、ストレスを貯めない生活をすること。
一回めちゃくちゃストレスを貯めたことがあって、浣腸こそは使わなかったものの似たような感じになったため、そこは意識したい。