少し前にDeskminiを手に入れた。
最初期のものでH110マザーの型。第6、7(BIOSアップデートにより)世代まで対応している。噂によればBIOSを強制的に書き込むことでCoffee Lake(第8世代)まで非公式?ではあるが動作可能らしい。ただ、電圧の問題やらで安定性には欠けるのでおすすめはできないが。
某オークションでi5-6400とのセットで9000円とかなりお買い得ではあった。しかし、CPUクーラーは回るが出力されないという問題児。
マザーのピンも一つ曲がっているようでそれの影響もあるかもしれないということだ。
まぁ出品者曰く、「動作環境が無いから何とも言えない」といった感じ。
数日後、手元に届くと早速動作確認を試みた。
出品者の説明通りCPUクーラーのファンは回るが、画面出力はしない。
まず、CPUソケットの一カ所曲がっているピンを直してみる。
やっぱりシャープペンの先が一番ベストかもしれない。
無事折れずに元の形に戻ったところで再度電源投入。
しかし、これでも症状は変わらず。とりあえずCMOSクリアやメモリの差し替え、電源アダプタ、モニタの不具合など一通り確認したが、依然として状況は変わらない。
そうなるとやはりマザーボード?そうだとするとこのDeskminiを買った意味が無くなってしまう。
DeskminiのマザーボードはASRock社のH110M-STXなのだが、既に生産終了しており、廃盤品となっている。
要するにマザーボードが故障すれば替えが効かない置物になってしまうのだ。
STXという独自の規格のため、ケースを流用することも難しい。
ジャンク品とは言え、自分の目を見誤ったなぁとやや後悔し、そのまま放置。
一週間程経った時、ひょっとしたらCPUの可能性もあるのか?と、ふと思い家に転がっていたCerelon G3900でもう一度トライしてみた。
すると予想は的中。BIOS画面が表示された。
結構長いことPCに触れてきたが、CPUが原因の故障は初めての経験だった。
特にダイの部分などにも傷や焼けなどは無く、比較的綺麗な状態だったので、全く疑う余地が無かった分、気づくのが遅れた。
一応、巷で話題の偽装CPUなどに引っかからないために購入前に注意深く確認していたため問題ないと思っていたのだが・・・
まあ結果としては動いたためNo problem。
行き場を失ったCore i5は完全ジャンク扱いで市場に放出。何故か7000円程で売れたので、結果としてはかなり安く済んだかなと。
CPUの故障なんて99.9%くらいあり得ないと今まで高を括っていたため、今回の経験は貴重なものとなった。
ただ、モニタはTV画面、USBキーボードなどは手元にない・・・
少しずつ環境を構築していく必要性があると感じた。