貫井徳郎 「慟哭」

中学以来、久しぶりに読んでみた。

いやあ素晴らしい。幼女連続誘拐事件→胸に穴が空いた人の話→・・・

と交互に話は構成されている。

当然最初はこの胸に穴が空いた人が今起きている事件の犯人なんだなと。

何の疑いも無く読んでいた。まさか全て別の事件だったとは。

4件の誘拐事件が起きてその4件目が佐伯さんの娘さんが被害者に。

佐伯さんは過労で入院し、退院したら新興宗教に嵌り、生身の幼女を生贄にすることで娘が生き返ると信じて疑わなかった。

結果3人の幼女を殺めてしまった。

後味悪いのは前の4件の殺人事件が解決していないこと。

これも貫井さんの成せる技なのだろうか。